2013年10月7日月曜日

法相宗とは何か??

【法相宗とは】

中国創始の仏教の宗派の一つ。唯識説を中心にまとめた『成唯識論』を編集した玄奘の弟子の慈恩大師が開いた宗派。南都六宗の一つとして数えられる。

※南都六宗は以下の通り。

・法相宗 (ほっそうしゅう、唯識) ・倶舎宗 (くしゃしゅう、説一切有部) --- 法相宗の付宗(寓宗) ・三論宗 (さんろんしゅう、中論・十二門論・百論) --- 華厳宗や真言宗に影響を与えた ・成実宗 (じょうじつしゅう、成実論) --- 三論宗の付宗(寓宗) ・華厳宗 (けごんしゅう、華厳経) ・律宗 (りっしゅう、四分律) --- 真言律宗等が生まれた

法相宗の本尊は唯識曼荼羅。弥勒菩薩を本尊とする事も出来る。
唯識誕生は弥勒菩薩に由来し、無着、世親によって大成される。
護法菩薩等によって発展、そして玄奘三蔵を経て、慈恩大師により日本に伝わった唯識教学。



弥勒菩薩           












無着・世親











【この宗の特徴】

私達の認めている世界は総て自分が作り出したものであるという。十人の人間がいれば十通りの世界がそれぞれ存在するということ。すなわち、世界は心の中にあるということになります。心の有り様で、世界は醜くもなれば、美しくもなる。すべては心持ち次第。みんな共通の世界に住んでいると思っていますし、同じものを見ていると思っていますが、それは別々のものである。

例えば、『手を打てば はいと答える 鳥逃げる 鯉は集まる 猿沢の池』という歌があります。旅行客が猿沢の池(奈良にある池)の旅館で手を打ったなら、旅館の人はお客が呼んでいると思い、鳥は鉄砲で撃たれたと思い、池の鯉は餌がもらえると思って集まってくる、ひとつの音でもこのように受け取り方が違ってくる。一人一人別々の世界があるということです。

この宗の特徴は阿頼耶識[あらやしき]、末那識[まなしき]という深層意識を心の奥にあるということを認めているところにあります。その阿頼耶識を根本識[こんぽんじき]とし、一切法は阿頼耶識に蔵する種子[しゅうじ]より転変せらる(唯識所変[ゆいしきしょへん])としています。




【法相宗のお寺】http://www003.upp.so-net.ne.jp/s-wada/link/temple/g05houzou.html

現在は、興福寺、薬師寺が法相宗本山として知られる他、清姫のエピソードで有名な和歌山の道成寺も法相宗を名乗っている。






(出典)
南都六宗:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E9%83%BD%E5%85%AD%E5%AE%97
法相宗:http://www.nara-yakushiji.com/guide/hosso.html
法相宗の寺:http://www003.upp.so-net.ne.jp/s-wada/link/temple/g05houzou.html

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